剪定鋏のケースの紹介
植木の手入れをしていて剪定鋏を落としてなくす事はよくあります。
なにか良い入れ物はないかと色々探して、たどり着いたのが画像の黒のケースです。
ホームセンターのホーマックで買いました。たしか980円くらいでした。
このケースの良い所は、深く出来ていて鋏の大部分がケースに入るところです。
僕は鋏のロック機能はロープ用のシュリンクチューブで殺してますが、その状態でケースに入れるとバネの力で鋏の柄が開く力が働きケース内で固定され、例えケースが逆さになったとしても、ほぼ落ちません。
その他、鋏の大部分が隠れるので、木登りなどの移動中でも枝などに引っかかりにくい利点もあります。
剪定鋏をよく落として困ってる方、この入れ物はお勧めです。
ユニックでカシの木切り
今日はカシの剪定をしてきました。
本数は4本です。樹高はたぶん12m前後くらい、頭4~5m位を詰めました。
今日はいつもと違ってロープワークやラフターではなく、ユニックを使って枝下ろしをしました。ただ、このユニックはジブが4段で10m弱までしか届かないので天辺付近を切る時はだいぶジブに負担をかけてしまったのは仕方ありません。
というか届かないところはいつものロープで下ろせば良かったのですが、時間の都合上そうしました。
しかし、ユニックでの枝下ろしもラフターには遠く及ばないものの、ロープでの枝下ろしに比べると数段早いです。
5段のジブで更にラジコンとバケットが付いてるユニックがあったらこんな仕事の時は便利だろうなと思いました。
PetzlとCMIのToothed camの形状
前にフットアッセンダーを買う時、悩んだことがあります。
それは、DRTの講習会時にフットアッセンダーはロープを傷つけると聞いたからです。
で当時、色々調べたらフットアッセンダーを使うならカムの形状がCMIのがロープに多少やさしそうな形状をしているとの結論になりました。
フットアッセンダー同士の比較ではありませんが、画像ではペツルとCMIのToothed camの形状の違いが良く解ると思います。
フットアッセンダーを使ってみてロープが痛んだかについては、なんだかんだ1年以上使ってるロープで確認してみてもアッセンダーのピンの傷は付いてるはずですが目で見ても解らないレベルです(個人的感想です)。というか、アッセンダーで付く傷があったとしてもその他で付く傷のほうがはるかに多いことに気づきました。(当時Web上でこのことを教えてくれた方の言うとおりでした。感謝)
なので今ではフットアッセンダーの使用についてやメーカーの違いなど全く気にしなくなりました。ペツルのBasicが付いてるBRWを買ったのもそれでです。
話は変わってこのBRW、使う機会がなくて眠ったままですがそのうち試してみて感想を書きたいと思います。
シットワーカーでヒマラヤスギの剪定
遂にシンギングロックのシットワーカーを試せる日がやってきました。
剪定するのは樹高20m近いヒマラヤスギです。
装備としては、10mのDRTのシステム+4mのランヤードでやることにしました。
10mというのは次々にアンカーを下に掛けかえながらやろうと思ったからです。長いロープで一気にやったらたぶん内部は枝だらけなので天然リダイレクトだらけになりそうな予想をしてそうしました。
このヒマヤラは、登るのに梯子を掛けて後はただ枝伝いに登っていくだけの簡単に登れる木でした。その後、手でアンカーに掛けてDRTのシステムを組み、枝に足を掛けてぶら下がりながら外側からも剪定可能な仕組みです。
シットワーカーを初めて使った感想ですが、まず素登りしていく時は軽いので非常に動きやすいです。ぶら下がってる時は腰のパッドがやはり小さい為か少し苦しいなとと思う事と、股間もクーガーより痛くなります。
アンカーに対して体をひねる体勢はやはりやりづらかったです。
しかし値段を考えると、使えるハーネスだと思いました。これから特に素登り時は活躍してくれそうで、買って良かったと思いました。
神社の大木(ヒマラヤスギ)
神社の現場、最後にやったのがこのヒマラヤスギです。
まず考えたのが、この大木をどうやって登るかです。梯子で届く範囲に枝は少なく、この木も素登りでは登りたくありません(というかたぶん不可能)。
スパークライミングは神社に古くからある木なので傷をつけるのは気が進まず、どうしようもなかったら使うかもしれない予備として登る選択肢からはずしました。どちらにせよ試してませんが、木が太すぎてランヤードの長さが足りなかったかもしれません。
やはりロープアクセスで登るしかないのですが、普通ならSRTで登りたいところですが極貧の僕は道具がまだ購入できておらず、DRTで登ることにしました。
まず、12~13m付近にいい枝があったので梯子+電設棒+スローライン+ウエイトを使ってセッティングし登った後、樹上でオフロープ(まねはダメです)、そのより上は枝が適度にあったのでソロの時と同じくそのまま素登りし、トップ付近でアンカーポイントを目で確かめながらまた設置、その後登り降りをDRTでしつつ枝下ろし、こんな流れでなんとかやりました。
このヒマラヤスギは建物側に被っている枝を落とすだけでなく、頭も2m位切ってほしいと言われたので頂上まで登りました。この頂上に上るときはまたもやオフロープしランヤードのみを使いました。ここでのオフロープはもう上には空しかないので仕方ないことになります。
枝下ろし自体は難しい点はなかったのでなんとか時間内で終了できました。
とにかく無事に事故なく仕事を終えることができて良かったです。
神社の大木(東側のケヤキ)
神社の現場2日目は東側のこのケヤキから始めました。
このケヤキは梯子で届く範囲に下枝があり、途中にも適度に枝があるので素登りでやることにしました。
素登りはグランドワーカーを待たせることなく作業を始められるのが良い点ですが、移動中は無綱状態なので手がすべったり枝が折れたりして墜落する可能性が他と比べて大きいのが欠点です。
話は戻って、このケヤキの枝は建物にはそれほど被ってはなくて難しい点もなく、自然の枝をアンカーにしたロープワークで順調に枝下ろしをできました。
ただ、最後にやった頂上の枝はすこし難しかったです。まずその付近は枝が少なかったので腿で幹を挟みながら斜め上に伸びている頂上の枝までたどり着き、その後その枝の上にまたがって(画像右がその時のもの)更にその先のY字部分まで前進し、残す右側の枝に枝下ろしロープを掛け、左側の枝に玉掛けしチェンソーで左の枝を切りました。
なんとかこの時点まではこなせましたが、最後はその横にそびえたっているヒマラヤスギの枝下ろしです。
その時のはまた書きます。
神社の大木(北側のケヤキ)
初日、ソロの次にやったのがこのケヤキです。
このケヤキも素登りでは不可能で、DRTを使って登りました。
ちなみに今回の現場で使ったクライミングラインのアーバプレックスは買った時リギングで使う予定でしたが、リギングで使う前にクライミングで使ってみようと思い使ってみたものです。
ビーラインとの相性が心配でしたが仕事上では問題なかったです。それと、前々回の記事のシットワーカーは今回は使用しないで慣れているクーガーを使いました。
話は戻って、今回の現場で枝を下ろすのが一番大変だったのがこのケヤキでした。
剪定前の画像のとおり直径30cm位でとても長い枝が屋根に思いっきり被ってました。
なんだかんだ無事に屋根も壊すことなく終了できました。
次に2日目に素登りでやったもう1本のケヤキについて書きたいと思います。