(2)ハーネス+ランヤードでの伐採

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前回の記事のスパーでの伐採の終わった後、次に結構でかいエノキの伐採に取り掛かりました。


このエノキも最終的に地上から2mの高さで伐採するのですがやはりそのまま伐倒した場合、家や保全対象に届いてしまうので登って切って短くしてから倒さなければなりませんでした。


このエノキは下から観察した結果、登り易そうだったので一番時間の掛からない素登りでやることにしました。ただいつもと違うのは柱上安全帯を使うのではなく、アーボリストハーネスを使ったことです。


ハーネスを装着していれば、樹上でこれはちょっとやりづらいと思えば荷揚げロープで事前に用意してあるDRTセットの入ったリュックを地上班に結んでもらって上げれば、樹上でアンカーを目で確かめてからセットしてより安全に作業できる選択もできます。


今回のエノキではワイヤーコアのランヤードのみで対応できました。ただ注意する点は移動中は無綱状態なので転落する恐れがあることです。時間をとるか安全をとるかはすべて自己責任でやらなくてはいけません。


作業としては、まず梯子で登れる所まで登ってからは素登りで登り、いざチェンソーで切る段階になってからランヤードを掛け体を固定してから枝を下ろします。この体を固定する時、1セット短いクライミングラインを持っていって違う幹や枝にセットしてランヤード、クライミングラインで三角形というかVの字を作るとよりがっしり固定できます。このエノキの下にもスペースがあったのでロープなど使わない自由落下での枝下ろしでやりました。


そんな感じで枝をすべて下ろし、次に幹も次々と短く落としていきます。そして保全対象まで届かない十分短い長さまで切ったところで地上に降り、その後、脚立で地上2mの高さで伐倒して終了できました。この時50cmバーで届かなかったのでやはり結構でかかったんだなと思いました。でもこのエノキは4種類紹介する今回の木切りで一番簡単でした。


次は細い電線に被っていて時間の掛かったエノキなどの記事を書きたいと思います。では。