(4)ツリークライミング+自由落下での枝下ろし

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前回の記事のエノキなどの伐採の後、午後2時半よりこのケヤキの枝下ろしに取り掛かりました。片付けも含めてその日中に終わらせたかったので、急いで作業することになりました。


下には大きなまま落とせるスペースがありますが、北側にはウメの古木とユズの大きなのが植えてあり保全対象はその2本のみです。


なので初めはランヤードのみで登って、落とすとウメに触りそうなのは頭を振って落としたりと順調に自由落下による枝下ろしは進みました。


が、進んでいくと1本Yの字になった枝があり、それぞれがユズとウメの方向に向かっています。道具を何も使わず頭を振るといっても30度くらいが限度なのでどちらに振っても枝が直撃しそうな感じです。


仕方ないのでYの字のところまで行って、それぞれ1本づつ落とすことにしました。このYの字まで幹から3m~4m位で上に30度くらいで斜めに立っていてその間は直径30cm位の丸太です。ここを無綱状態で通過する勇気はなかったので、上の枝のアンカーにDRTをセットしてリムウォークというか、はいつくばってY字まで行き1本づつ、それぞれユズとウメを避けながら落としました。


困難だったのはこの枝のみで後はでかいままバッタバッタ落としました。


ここで注意したのは直径30cm位の立ってる枝を倒して落とす時です。これくらいの枝だと小さめの木を切ってるのと同じ位のでかさです。


これが上のほうで枝が絡まっていたりとかして伐倒方向に倒れずに(倒れたとしても回転したりして)、縦に落ちたらそれに付いてるどれかの枝が樹上作業者に当たるのは当然の事で、数百キロが重力加速度で加速されて当たるわけですからそれ相応の覚悟が必要です。


なので立ってる枝というか幹を樹上で倒す時は細心の注意が必要です。受け、追い、ツル、重心の移動をすべて完璧にできたとして更にかかり木に絶対にならない条件がそろってる時のみ、この樹上でのでかいままの伐倒をしても良いと思ってます。


観察して無理そうならでかいまま落とさずに時間は掛かっても手順を踏んでやるのが正解です。


作業はその後も順調に進み、4時過ぎには枝下ろしを終了でき、片付けも家の人が手伝ってくれたのでその日じゅうに終わりました。


このケヤキをもってサユリさんちの木切りは終了できました。無事に終了できて本当に良かったです。